塾の自宅開業を成功させよう。開業前に、必ず抑えておきたいこと


学習塾の自宅開業をしてみたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。子どもの成績を伸ばし、成長をサポートする塾の仕事は、とてもやりがいのある仕事です。一方で、少子化の世の中、塾を運営することは簡単でないのも事実。そこで、この記事では塾の自宅開業をする前に、必ず抑えておきたい3つのポイントについて説明します。

1. 顧客のニーズに応えるために、地域性を知る

塾開業を考えているのであれば、まずは開業する土地の教育文化を熟知するようにしましょう。一般的に、地方は公立志向、首都圏は私学志向が強めといわれていますが、同じ都道府県内でも地域によって教育熱や志向に違いがあるので注意が必要です。

東京都教育委員会が発表した「平成27年度公立学校統計調査報告書」によると、千代田区における国立・私立中学への進学率は、41.9%。一方で、八王子市の国立・私立中学への進学率は、7.2%でした。このように、同じ東京都内でも教育に関する志向は大きく違います。

さらに言うと、同じ市区町村の中でも教育文化に違いがあります。公立中学校(※)の中には、明らかに市内の他の中学校より、授業や定期テストの難易度を高めに設定している学校が存在します。そして、そういった学校の生徒は優秀生が多く、保護者も教育熱心です。(※「公立中高一貫校」ではなく、無試験で入学できる「公立中学校」のことを指します)

保護者や生徒が塾に求めることは、「中学受験志向が高い地域」と「高校受験志向が高い地域」、あるいは「ハイレベルな指導を求める地域」と「基礎固めを求める地域」といった地域差で変化します。顧客のニーズに応えるために、まずは地域性を知らなければいけないのです。

2. 他塾にはない自塾の強みを考えるために、同業他社を知る

自分が開業を予定している地域に、どのような塾があるかを知っておくことも大切です。大手なのか個人なのか、集団指導なのか個人指導なのか、何をウリにしているのか。ホームページやチラシなどで、情報を入手しておきたいところです。

仮に、開業予定の地域に「定期テスト、〇点アップを保証」をウリとしているA塾があったとします。この場合、後続のあなたの塾が同じことをウリにしても、先行者利益のあるA塾には負けてしまうことでしょう。他塾の強みを知った上で、他塾にはない自塾の強みを考え、顧客にアピールしていくことが大切です。

3.継続して顧客を獲得するために、集客方法を考える

広く知られているとおり、日本の年間出生率は緩やかな減少傾向にあります。少子化の世の中において、塾には顧客が集まりにくくなっているのが、実情です。塾を開業するのであれば、集客の方法はいくつも考えておかなければいけません。

塾の集客の方法でポピュラーなものとして、チラシ配りがあります。近隣の学校に行き、登下校中の生徒や、入学式といったイベントに来た保護者を対象に配布をするといいでしょう。ただし、マーケティングの世界では、1000枚のチラシに対して、問い合わせは3件程度しかないといわれています。地道な努力の積み重ねが必要です。

他にも、「定期テスト対策授業」といった、塾生以外でも無料で参加できるイベントや、「3ヶ月で偏差値がアップしなければ、授業料は全額返金」というキャンペーンを実施して、見込み客を集める塾もあるようです。どちらも集客のきっかけとして有効ではありますが、前者はあなたの授業に魅力がなければ生徒は入塾しませんし、後者は確実に成績を向上させるスキルが問われます。このような企画は、ご自身の指導力と相談してから立てるといいでしょう。

まとめ

塾の仕事では、生徒が志望校に合格したとき、そして本人や保護者の方から感謝の言葉をもらったとき、他の仕事では感じられないようなやりがいを感じることができます。ぜひ、みなさんもこの記事を参考に、塾の開業を成功させていただきたく思います。