月別アーカイブ: 2013年2月

夫婦で自宅開業して成功するための3つの工夫

「終身雇用はもう崩壊した」と言われ始めてからすでに10年以上は経つでしょうか?しかし、実態として終身雇用と呼ばれるような長期雇用(より正確には期限の定めのない長期雇用)と年功賃金の組み合わせを実現出来た企業は、極一部に過ぎないと言われています。

雇用者数としてみた場合の数字としては、従業員1000人以上の大企業の男性社員に限られ、その労働人口に占める割合は、8.8%に過ぎないとの調査結果があります。肌感覚としてもわりあいすんなり納得の行く数字だと思います。

確かに社会に出て約30年のうち、そのほとんどを流通サービス業界に身を置いたわたしの実感としても、終身雇用という言葉も実態も全く他人事のように感じていました。(業歴の短い企業が多かったことと、わたし自身一つの企業で定年までという意識が薄かったので、当たり前と言えば当たり前ですが)

つまり、終身雇用の恩恵に与ることの出来た人は、社会全体でも極一握りであり、流通サービス業に限れば、更に少ない極々一部の人のみであったと言えると思います。(流通サービス業云々に関してはあくまで私見ですが)

さて、そのような中、独立起業を考える人は増えているのでしょうか?減っているのでしょうか?全体としてのはっきりとした数字はつかめませんでしたが、少なくともフランチャイズ業界に限ってみれば、

毎年1回春に行われる日経新聞主催のフランチャイズショーの来場者数は、10年前の2002年の2万6千人強から3万1千人強と約2割増えています。また、日本フランチャイズチェーン協会発表の数字を見ても、2003年においてのチェーン数1,074、店舗数220,710から、2011年にはそれぞれ、1,260、238,838と増えていることが分かります。

元々、製造業などの他の業種に比べると、流通サービス業では、独立マインドを持った人が多いと言われてきましたが、定年年齢の問題や年金問題なども重なり、業種・業界にかかわらずその傾向は強まってくるのではないでしょうか?

さて、そうした中、わたくしどものフランチャイズ本部にも、夫婦で独立起業を検討される方達からのお問合せが増えています。夫婦で、しかも自宅で独立起業となると、初期投資が抑えられ、リスクも低くなり、取り組みやすい業態と考えられてのことだと思います。

今日は、そういった方達に向けて、夫婦が自宅で独立起業して成功するための3つの工夫を書きたいと思います。(鉄則でも良いんですが、控え目に工夫としました)

工夫①
ご主人は奥様の感情(スキ・キライ)を理解する努力を!
奥様はご主人の理論(リクツ)を理解する努力を!

これは、一般論としてよく言われることですが、男性は理論的な思考をする傾向を持ち、女性は感情的な思考をする傾向を持つ。別の言い方をすれば、男性は左脳的で頭で物事を考え、女性は右脳的で子宮で物事を考えるとも言います。

例えば、ある一つの事実から仮説を導き出そうと言うとき、その導き出された仮説が同じ時においても、その思考プロセスが全く違うことは当然の如く当たり前です。山に登る時のルートは違えども同じ山では頂上は当然同じです。

男性は「スキ・キライで判断するな」と女性を批判します。女性は「リクツばっかり言って」と男性を批判します。一般論としてではなく、夫婦で独立起業した時は、この議論は絶対に避けましょう。

寒い冬のある日、夫婦が昼食に熱い蕎麦を食べました。夫は「寒いから」、妻は「なんとなく」。蕎麦を仲良く食べた事実は変わりません。夫は「なんとなくなんて訳が分からない」ではなく「なんとなくでも気が会うんだなあ」と思いましょう。妻は「リクツで食べる物を決める訳じゃない」と思わず「へー、食べる物を決める時も理由を考えるんだ」と思いましょう。

工夫②
軌道に乗るまでは人を雇わなくても良いビジネスにする!

独立起業するなら大きくビジネスを育てたいとは誰しも思うことです。しかし、夫婦で、しかも自宅で開業する場合は、ここに他人を入れる(従業員を雇用する)のは物理的にも無理がありますし、得策ではありません。

「渡る世間は鬼ばかり」の「幸楽」の従業員はよく文句も言わず働くなといつも感心していました。ああいう職場環境ではビジネスの成長を描くことは難しそうです。(そもそもドラマですし、更に加えて余計なお世話ですが)

閑話休題。

人を雇用する必要性が出てきた段階では、自宅ではなく新たに事務所を借りることは無理なことではなく、むしろ事業展開としてはスムースだと思います。新たなるステージへの成長戦略を描くことが出来る段階だと思います。夫婦で自宅開業した人は、須らくそうすべきとまでは言いませんが、ここを第一段階の目標とすることは自然な考えだと思います。

工夫③
家族は連帯保証人にはしない!

これは工夫ではなく、常識であり鉄則です。

これについて詳述は差し控えますが、仕事(ビジネス)は人生の大部分ですが、人生の全てではありません。(異論反論あると思いますが、少なくともわたしはそう考えます)家族を連帯保証人にしなくては出来ないビジネスなら最初からやらない方が良いでしょう。

最後に、夫婦で独立起業を検討の方への余計なお節介をひとつ。(今までも十分余計なお節介かもしれませんが)

仕事上のパートナーを解消しても、夫婦という人生のパートナーは存続出来るような工夫をしましょう。それは、夫婦といえども仕事上のパートナーとして衝突は避けられないことを前提にコミュニケーションを取り、夫婦としての関係性を保持することです。

将来的に事業が軌道に乗ったどこかの段階で、仕事上のパートナーを解消することも選択肢の一つと考えましょう。もし、仮に事業が上手くいかない時でも夫婦は夫婦と考えましょう。

まわりくどい言い方ですが、
夫婦が独立起業して仮にその事業が失敗しても、夫婦でいられるような関係性を保つことが、夫婦で独立起業して成功するための最大の工夫であると思います。